拗らせヲタのとはずがたり。

夢を売る王子様に堕ちたヲタクが、突然発生的に徒然なるままに語ります。

ジャニーズWESTに救われた話。〜ジャニーズWESTデビュー8周年に寄せて〜

親愛なるジャニーズWESTさん、デビュー8周年おめでとうございます。

 

私は彼らのその8年まるまるを、追いかけてきたわけではありません。

視界の隅にその存在を捉えたのが、2016年。彼らがデビュー3年目を迎えた頃です。今の推しである小瀧望を認識したのは、セカムズの三浦役で、グループとしてだと、嵐のワクワク学校へ嵐を見に行った時、生徒さん役として嵐の邪魔をせず、ただスムーズに進行するようにとその役割を全うしていたのが一番最初だったと思う。それから、段々と好きが募り、目で追わずにはいられなくなってから今日までの約6年。その間に、ジャニーズWESTに救われたと思うことが幾度もあった。

なので、記念すべき今日この日に、私の人生において彼らに救われたと思った瞬間を7つ、時系列で書き記しておきます。

ファンレターがわりなので、めちゃくちゃ真面目にしたためます。

 

①2016年七夕熱愛事変

この日、当時担いでいた人に熱愛が出た。

それは別によかった。私はその推しの熱愛にはそこまで敏感ではなかったので。ただし、オタク界隈が地獄絵図だった。まあその4年後、更なる地獄が広がったわけですが。お相手の匂わせへの糾弾、そんな相手を選ぶ推しへの糾弾、そうした言葉を投げるオタクへの糾弾、オタクのあるべき姿を勝手に唱えし者ども。

こういう時、推し方のスタンスがオタクとの付き合いに大きく影響する。TLが地獄と化し、ぜーーーーーんぶきもいな!って思って、鍵垢に閉じこもっていた時。今考えれば違法アップロードなのだけど、ジャニーズWESTの世界昔話の切り取りがTLを漂っていた。単純にボケとツッコミの応酬、おもろいやんけーーーーって元気が出た。それから、Youtubeで見られた世界昔話を全部見た。だめなんだけど。元気出たし、あほらし!って思って、俺は俺の好きなだけ推しを愛せばいっか!って開き直れた。

 

②2017年2月大学受験会場でのSevenPowers

私学の一般入試を受ける日。

2017年に入ってからは嵐一色だったプレリスに、当時出ていた全てのジャニーズWEST楽曲も加わり、賑やかソングもいっぱいになっていた。

複数校、複数日程を受験予定だったのだけれど、よりによって体調を崩し気味のまま、連日の試験となっていた。マインドコントロールのために休憩時間は元気が出そうな曲ばかりを詰めたプレイリストを聴くことにしていたその日、1科目目が終わりトイレへと向かうと、案の定混んでいて、ようやく個室に入れたタイミングで流れたのがSeven Powers。

おっもろいパーワー持ってんで!ごっついパーワー持ってんで!めーっちゃすごいの持ってんで!ってひたすら唱えるだけの歌。緊張感漂う大学入試会場には似つかわしくなさすぎて、気が抜けた。確かに君ら、オモロいパワー持ってるだけある。そのおかげか、それを聴いたトイレは無事、私の母校のトイレとなった。

 

③2019年2月推しからの「大丈夫、大丈夫」

WESTV!に入った。その当時、あまりに遊び続けた大学生活に危機感を覚えた両親と衝突した。「あんたは人生を適当にこなしすぎ」と言われたのは、結構ズドンと、胸に堪えた。でも就活を前に、将来真剣に人生を賭けてやりたいようなこともなく、根が張らないタイプなのでしんどいことは苦手だった。しんどいと思った時、大抵やめたり離れたりしてきた。オタクの血が流れていない親としては、推しにかける時間とお金があればもっと人生に意味があることをしなさい、と言いたかったのだと思う。それでもオタクは辞められないから、その年の現場にももちろん入ったわけ。

そしたら、かの三人ver.間違っちゃいないももちろん染みたし、救われたし、光になったけど、何より、本編の最後の一曲。青空願ってまた明日。推しがラスサビで歌うの、「大丈夫大丈夫、君の声がきっと誰かを笑顔にする」って歌うの。その時の顔がまた優しいわけ。優しく微笑んで、まっすぐ見つめて、確信しているように高らかに歌い上げるの。

そこには確かに光があって、誰かを笑顔にできるほどの何かを今は持ち合わせないけど、大丈夫、って思った。何かやりたいこと見つけて、推しも生きているこの世界をちょっぴりでも良くしたい、って、今思えたから大丈夫、って思った。

 

④自宅軟禁就活期のはんぶんこ

未知のウイルスが猛威を奮っている。

そんな2020年春、予定されていたツアーは延期とせざるを得ず、それまでの日常は失われたような日々を送っていた時期。本来であれば時期的に就職活動も真っ只中なはずなのに、採用活動を一旦停止すると言う企業も多かった。大学も、サークルにも行かなくなり、一時停止のような曖昧な生活に消化不良を起こしていた矢先。6月24日。突如挙げられた一本の動画では、彼らが一節ずつ作詞した「はんぶんこ」を、リモート環境で繋ぎながら歌っていた。メンバー発案、メンバー編集のこの動画の中で、「ジャニーズWESTにとってファンのみんなとは?」と藤井流星が掲げたスケッチブックに対し、メンバーが一文字ずつ綴った答えは「僕らのはんぶん」。

みんなが音に合わせて一斉にスケッチブックを裏返すんだけど、この文字を見た瞬間に、決壊したダムの如く泣いてしまった。何がとは言えないストレスのなか、推しの応援すらそれまでとは違って、ライブにも行けない状況で、こうも力強く手を差し出してくれるジャニーズWESTに、泣いてしまった。

あなたたちのはんぶんを担わせていただいてもいいのですか?!?!?!?!では強く生きていきますね?!だって最強で最高のジャニーズWESTのはんぶんなので!!!!!!と言うスタンスでいられるようになったのは我ながら単純すぎて笑うのですが、本当に本当にありがとう。

 

⑤2020年就活するもNNT期の「証拠」

同じ頃、就職活動が当初の予定よりもかなり長期戦になりながらも、連日御社からお祈りメールが届いたり、時々次のステップに進めたりと、動き出していた。2019年ごろに、なんとなくやりたいかも、と思っていた業界は、採用活動を中止にするところもいくつかあった。いくつもエントリーしたものの、選考が進んでいったのは1社のみでだったけど、かなりいいところまでいった。実質の最終面接。手応えはゼロどころかマイナスで、絶対にあの答え方じゃなかったな、と思っていたら案の定、お祈りメールを頂戴してしまった。あまりにショックで、そっか、まぁそうだよな、あれはないな、そっか、、、と人生最大に落ち込んだと思う。それから、同業ではもう募集もなく、これといって興味も湧かない業界にエントリーしながらも鳴かず飛ばずなまんま10月1日を迎えた。両親と夕飯を食べながら見る内定式のニュースが一番気まずかった。

全否定をされた気持ちやナーバスな感じになっていたわけでは決してなかったが、周りが当たり前にできていることをできていない気持ちにはなって、早々に夕飯を切り上げて自室に戻った。

このままだと腐りそうで、今の私には、ジャニーズWESTが必要、と強く思って、証拠を1曲リピートで聴き続けた。

置いてけぼりなんて言わないで」「愛しちゃえばいい

ジャニーズWESTが歌ってくれると、そんな言葉たちが光みたいに聞こえて、優しくて、なにかを掬ってくれたような気がした。

 

⑥2021年5月社会人になってしまったショック

そんな私も、無事終活した。1社から内定をもらい、やっていることも安心感もホワイト感もあったから、新卒入社をする企業に決めた。

23年住んだ街から東京へ、初めて親の元を離れた先での社会人としての生活。初めの1ヶ月は新生活に慣れることと、その新鮮さでなんとかこなせた。でもGWを明けたあたりで、ふと気づく。毎日毎日太陽が出ている間は働き、夜は泥のように眠り、また働いて、を繰り返して、気づいたら死ぬ。もう抜けることのないループの中に永遠に閉じ込められたような気持ちになって、絶望感しかなかった。社会人になった途端の時間の進む速さが以上だった。何より、あれほど楽しく輝いていた学生生活をもう一生、2度と送れないかもしれない現実を受け入れらなかった。社会人、これを一生やるのか、と途方に暮れそうだった時、ジャニーズWESTがシングルを出した。

そのシングルに、「僕らの理由」が収録されていて、「僕らの理由」と少し前にリリースしていた「春じゃなくても」を仕事前に繰り返し聞くと、なんとか心を落ち着けて社会人をやれた。いつでも逃げられるし、辞められる、って思った。いつでも変われるし、いつでも選べるって思えた。抜け出せないループに嵌め込まれてはいない。ちゃんと私は私の選んだ日々を送っているという自由を感じられた。絶望は消えていた。

 

⑦2022年3月やりたいこととの折り合いをつけられなかった時のツアー

とはいえ今の会社の仕事に追われてしまい、口だけでやりたいやりたいと言いつつだった転職なんかは、全然時間を割けないでいた。それに、新卒で受けた会社にもう一度第二新卒としてトライした結果は散々たるもので、どっちつかずでやりきれない、決めきれない、みたいな状況になっていた今年3月。今年のツアーもなんとかご縁があり、入ることができて、3月21日静岡。セトリもチェックせず、初見のリアクションを楽しもう、と決めて入った。どこをとっても楽しいしかっこいいし可愛いしセトリも演出もクールだしエモいしでとてもよい!と感じていた本編終盤。みんながメンステへ集まって歌い始めた証拠。それから僕らの理由と続き、この2年ぐらいのジャニーズWESTに救われたことが思い出されて、泣いちゃうやめろ!って思っていたら。

ムーンライト。7人が、眩しくて、本当に月に種植えれそうなぐらい、飛んでいけそうなぐらい、夢見る少年のような眩しさで。

どわっと泣いた。この人たちが背負う光のその反射で、前向けるわ。明るいわ。青春も分けてもらえるわ。最強だわ。それから、サムシングニューで、僕らは最強なんだぜ、一緒に進もう、と続ける。

はーーーーー、そうでした。私はジャニーズWESTのはんぶんでしたし、最強なのでした。忙殺されて忘れてたわ、いつ何を選んでも選ばなくても、私はちゃんと私の道進めばいいんでしたわ。どうなっても最強なので。

 

毎日ちょっとつまずいた瞬間、夜眠れなかった日、明日が嫌だった日、些細なそんな日常も、間違いなくジャニーズWESTに救われているんですが、私の7大ジャニーズWESTに救われた瞬間。全部、ありがとう。7人と同じ時代に生きて、出会えて、そこにいてくれて本当にありがとう。

虹会の興奮冷めやらぬまま、最後の一文を書いていました。

ずっとずっと一緒に青春、見させてください。終わらない青春。
青と聞くと、青い光は吸収されず水中を進みながら散乱するから海が青く見えるという話を思い出してしまうのですが、そんな眩い青い光を

いつまでも放っていってほしい。

そうである以上、これからもきっと、たくさん助けられると思いますが、よろしくお願いいたします。